路線価がない道路の価額

宅地を相続した場合や贈与された場合に、その宅地が面している道路に路線価がないということがあります。
このような宅地について相続税や贈与税を申告するときは、その宅地の価額を評価するために特定路線価の設定を申請することができます。

特定路線価とは?

特定路線価とは、路線価がない道路について、税務署に特別に設定してもらった路線価のことをいいます。
特定路線価の設定を申請するには、申請対象の道路や特定路線価で評価する土地が一定の条件を満たしている必要があります。

特定路線価の申請に必要な条件

路線価が公開されている

まず、特定路線価の設定を必要とする年分の路線価が公開されていなければなりません。路線価が公開される前に特定路線価の設定を申請することはできないのです。
また、特定路線価の設定の目的は、相続税または贈与税の申告に限られていて、その他の目的で特定路線価を設定することはできません。

評価する土地が路線価地域にある

評価する土地は、路線価地域(路線価方式で評価する地域)になければなりません。
倍率地域(倍率方式で評価する地域)にある場合は、路線価ではなく固定資産税評価額をもとに評価するため、特定路線価を設定する必要はありません。

評価する土地が路線価がない道路のみに接している

評価する土地は、路線価がない道路のみに接していなければなりません。
二つ以上の道路に接していて、路線価がある道路が一つでもあれば、特定路線価を設定することはできません。
このような土地は、路線価がある道路のみに接しているものとして評価します。評価する土地の専用通路に特定路線価を設定することはできず、専用通路は評価する土地の一部として評価することになります。

特定路線価を設定する道路が建築基準法上の道路等である

また、特定路線価を設定する道路は建築基準法上の道路等に限られます。
建築基準法上の道路等にあてはまるかどうかは、都道府県や市町村の担当部署(建築指導課など)で確認できます。

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